国立歴史民俗博物館 寺子屋れきはくスタッフユニフォームのデザインを担当させていただきました
May 16, 2012
寺子屋れきはくスタッフユニフォームのデザインでは、文様を自在に楽しむ江戸人の遊び心に着目しました。
子どもたちと接するコーナーであることから、文様の要素には楽しく愉快な形として「マル」「サンカク」「ニョロ」の三種類を用意し、これらの形をさまざまに組み合わせて文様を作ります。
この手作業での文様作りによって、一着一着が共通していながら異なるデザインのユニフォームが生まれます。
この「マル」「サンカク」「ニョロ」という形、実は、歴博のロゴマークを単純な形態に分解したものなのです。
つまり、組み合わせ方によって、文様の一部に歴博のロゴマーク(の見立て)を忍ばせることが可能となります。
「マル」「サンカク」「ニョロ」は、形態ごとに異なる配色とし、そのパターンを変えることで幾通りものカラーバリエーションが生まれます。
このように、「ユニフォームによって画一性ではなく多様性を作り出す」という西尾の基本的な考えが表現されています。